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高齢ドライバーの運転による事故が多発!原因と背景・対策をさぐる

      2016/12/02

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高齢者の運転による交通事故のニュースが、テレビで目立つようになってきました。

「85歳?そんな年で運転って危ないよーー。」

「タクシー使えばいいじゃん。安く乗れるでしょ?」

様々な意見がありますが、なぜ「そんな年」で運転をするのか、その辺の事情から考えてみましょう。

写真出典:グランセーロ恵喜

 

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なぜ高齢なのに運転するのか?

 

都市部ならばともかく、田舎に行くと公共交通機関が全くない地域もあります。

タクシーも同じで、行く時は電話で呼べても、行き先によっては帰りはどうにもならない場合もあります。

スーパー、病院など、自動車がある事前提で街が作られているので、車がないと生活が成り立たなくなります。

コンビニでさえ10数分から30分くらいかかる場合もあり、高齢者が徒歩や自転車で行くのは無理があります。

 

なぜ家族はやめさせないのか?

 

日本には18歳から自動車運転免許証が取得できます。

しかし「〇〇歳になったら運転を辞めなさい」というルールはありません。

もし家族に80歳以上のお年寄りがいたら、周囲からすれば「家族が責任を持って、運転を辞めるよう説得すべき。」と思いますね。

ところが実際はそれほど簡単な話ではないのです。

家族が一番考えるのは、「運転を辞めたらボケてしまうのでは?」という事です。

お年寄りでも自分の身の回りのことは何でもできてしっかりしている方ほど、免許を取り上げる事は「あなたはもう運転が危ない年寄りなんです。」と言われてしまったように感じ、本人が急に老け込んでしまうかも知れません。

そこから一気にボケが進む場合もあるんです。

 

なぜ高齢者は事故を起こすのか

 

高齢者の事故原因で一番多いのは「老化による判断ミス」です。

アクセルとブレーキの踏み間違い

ニュース報道の中でよく出てくるのがこれ。

お店の駐車場に車を止めようとして、ブレーキを踏むはずがアクセルを目いっぱい踏み込んで突っ込んでしまったり、前方の車が赤信号で止まったのに合わせて止まろうとして、アクセルを踏んでしまったり、という踏み間違い事故が多いです。

それほどあわてている状況ではなくても、高齢者の場合、今踏んでいるのがブレーキなのかアクセルなのか、わからなくなってしまう事が多いようです。

 

高速逆走

実は高速道路の逆走の70%は、高齢者の運転と言われています。

正面衝突を起こす為、死傷事故につながる場合が多いのが特徴です。

逆走事後の多くは、サービスエリアから出る時に、右折で発信してしまうという、単純ミスが原因。

どちらに曲がるべきなのか、忘れてしまいがちになります。

 

反応の遅れ

どんなにしっかりしていても、若い世代に比べれば反応が遅れてしまうのは仕方ない事。

これが事故につながってしまいます。

例えば交差点で右折しようとする時、対抗する直進車が来たらブレーキをかけてやり過ごすのが普通ですが、高齢者の場合、ブレーキに足を移すのが遅れ、そのまま右折してしまい、衝突するというケースがあります。

 

視野障害

高齢になると、緑内障や網膜疾患で視野が狭くなる病気にかかる人が増えてきます。

自分の視野が狭くなっている事に気付かず、歩行者や対向車に気付かず、事故になってしまう場合が多くなっています。

若者と違ってわき見などせず、一生懸命運転しているのに、赤信号を無視したり、一時停止しなかったり、安全確認をしなかったりというケースが増えています。

原因は、視野が狭くなってしまっている為です。

日本で運転免許を更新する場合は、両目で0.7、片目で0.3、視野が150度以上が条件となります。

この検査は運転免許試験場で行いますが、指標が動く時に音がして答えるタイミングがわかったり、係員による誘導があったり、何度でもやり直ししてもらえたり、あまり落ちる人がいません。

これでは視野に関する規定は、あまり意味がありませんね。

 

今後高齢ドライバーは増える?減る?

 

実はこれから高齢ドライバーは急増すると考えられています。

今現在の高齢女性は運転しない方が多いですが、今の50代以下の女性では、運転する人が非常に多くなっています。

この人たちが高齢になって、すぐに運転をしなくなる事は考えにくいので、今後は、今までを上回るスピードで高齢ドライバーは増えると予想されています。

ただ高齢者に免許を持たせなければいい、では解決しませんね。

 

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高齢者の事故を防ぐ・身体機能編

 

まず高齢ドライバー自身が、若いころに比べて身体機能は衰えており、ハンドル操作やブレーキを踏むのが遅れて事故になることもある、という事を自覚する必要があります。

そのうえで、早めにライトをつける、安全な速度で運転する事を心がけましょう。

また常に自分の体調に注意をはらい、調子が悪いと思ったら運転はしない、などの判断をしましょう。

交通安全講習会や実技研修なども活用して、自分の運転能力をチェックする習慣をつけましょう。

また身体を動かす事で心肺機能が向上し、血液の循環が良くなる事で、運転には不可欠な脳の機能も改善されます。

まずは地域のスポーツ教室、何らかの趣味の集まりなどに参加してみましょう。

1人で健康の為に運動をするというのは、なかなか続かないものです。

でも決まった曜日、決まった時間にどこかに行く習慣ができると、いやでも体を動かす事が習慣となります。

仲間が増えれば楽しくなります。

そうすれば、義務感なく、楽しく体を動かす事ができます。

 

高齢者の事故を防ぐ・周辺環境編

 

道路を走る車は、一定のレベル以上の運動能力を持ち、健康な状態の人だけが運転しているわけではありません。

免許を取ったばかりの人や、障害を持っている人や、たまたま体調が悪い人もいます。

高齢ドライバーも含めて、様々な身体能力、習熟度を持つ人が安心して運転でき、歩行者にも優しい、そんな街づくりが望ましいのです。

また車の自動運転システムについては、多くの企業で開発が進んでいます。

2015年にはトヨタが、無人タクシーが高速道路を自動運転するデモンストレーションが行われました。

最も早く実験を進めているのはグーグルです。

2012年には公道での自動運転に関する試験が行われました。

自動運転が一般的になれば、全ての年代で事故が減るかも知れません。

 

高齢者の事故を防ぐ・周囲の人々編

 

高齢ドライバーの方は、できれば一人で運転はしないで下さい。

家族が乗っていれば、何か危ない場面に遭遇した時に「お父さん、今ぶつかりそうになったよ。」などと指摘してくれます。

長年運転してきた慣れで、自分では何とも思わない事が、とても危ない事だった、という場合もあります。

そして家族の方も、お年寄りが運転している場合には気を付けてあげて下さい。

認知症の兆候がある人は、自覚がない人がほとんどです。

最初におかしいと気付くのは身近にいる家族。

万が一事故を起こし、取り調べで認知症であることがわかると、家族が監督責任を問われる場合があります。

また頼みの自動車保険も、認知症の場合は保険金が全額でない可能性があります。

ストレートに運転が危ない事を指摘しても、聞いてもらえない場合は、かかりつけのお医者様に説得してもらうのもひとつの手です。

家族の言う事を聞かなくても、専門家の意見は聞く人がいるからです。

 

まとめ

 

免許更新の際、70歳から74歳までは高齢者講習の受講が必要となります。

75歳以上はこれに加えて、認知症のチェックをする「講習予備検査」を受ける必要があります。

しかし、これらは試験ではないので、講習で運転ミスをしても修了証はもらえ、免許の更新ができてしまうのです。

また75歳以上の講習予備検査は3年に1度です。

認知症はもっと短い期間で、早いペースで進行してしまう事があるので、これも実情に即しているとは言えません。

元気で運転できる高齢ドライバーを1人でも多く、また運転が難しい人には、免許がなくても大丈夫なように。

お年寄りの為に、ではなく、これから年寄りになっていく全ての年代の人の為に、早急に対策を講じる必要がありそうです。

 

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 - 事件・事故

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